世界の巨匠

雨月物語[4Kデジタル復元版]
月曜よる11時ごろ

巨匠は、生きつづける。 映画史に偉大な足跡を残す巨匠たち。その作品集を観ながら、映画の醍醐味をぜひ味わってください。

『雨月物語[4Kデジタル修復版]』ほか

11月の放送作品

溝口健二
写真:読売新聞/アフロ

溝口健二

黒澤明、小津安二郎と並び日本が世界に誇る偉大な巨匠。
一貫して虐げられた女性の姿をリアリズムで描き、女性映画の巨匠と呼ばれた。完璧主義ゆえの妥協を許さない演出は、数々の逸話ともに世界が認める傑作を生み出した。

溝口健二
〈1898年5月16日生まれ 1956年8月24日死去〉

1923年『愛に甦る日』で監督デビュー。『祇園の姉妹』や『残菊物語』等、映画史に残る傑作を次々と世に送り出す。しかその後長いスランプに陥る。そして1952年の『西鶴一代女』で低迷期を脱し、ヴェネチア国際映画祭国際賞を賞受。翌年、『雨月物語』で同映画祭銀獅子賞を、さらに翌年に『山椒大夫』でも同賞を受賞。3年連続で受賞という快挙を成し遂げ、一躍国際的に認知されることとなる。その後も『近松物語 』等の名作を残し、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュォーなど、世界中の名匠に影響を与えた。

  • 雨月物語[4Kデジタル復元版]

    11月6日(月) 23:00

    雨月物語[4Kデジタル復元版]

    1953年日本
    出演:京マチ子/水戸光子

    【4Kデジタル復元版をマスターとした2Kダウンコンバート放送】溝口健二が前作に続きヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。世界的巨匠の名声を決定的にした代表作の一本。

  • 山椒大夫

    11月13日(月) 23:00

    山椒大夫

    1954年日本
    出演:田中絹代/花柳喜章

    日本が生んだ巨匠の溝口健二監督が森●(鴎の旧字)外の原作で知られる“安寿と厨子王”の流転の運命の物語を映画化。ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた珠玉の名作。

    溝口監督のミューズとして活躍した女優・香川京子の連載
    〈香川京子の私のお宝アルバム〉番外編
    1954年のヴェネツィア国際映画祭に「蝶々夫人」の映画に出演された八千草薫さんと寿美花代さん、そして「山椒大夫」で私が参加させていただきました。約2週間の滞在中、振袖で色々な場所に出席させていただいたのですが、着せてくださる方がいらっしゃらなくて毎日自分で着付けをしていましたがなかなか難しかったですね…。3人が着物姿で街を歩くと現地の方が珍しがって喜んでくださったので嬉しかったです。おかげさまで、黒澤明監督の「七人の侍」と一緒に「山椒大夫」も銀獅子賞を受賞しまして思い出深い作品です。
  • 近松物語

    11月20日(月) 23:00

    近松物語

    1954年日本
    出演:長谷川一夫/香川京子

    溝口健二監督が、不義密通の疑いを掛けられて逃避行の旅に出た1組の男女が真実の愛に目覚めていくさまを、長谷川一夫&香川京子の共演で格調高く描いた純愛映画の金字塔。

    溝口監督のミューズとして活躍した女優・香川京子の連載
    〈香川京子の私のお宝アルバム〉番外編
    「近松物語」で、長谷川一夫さんが演じる茂兵衛と船に乗って入水しようとするシーンがありました。その撮影では、溝口監督がブルブル震えて「これでこの映画は出来た!」と、満足気におっしゃったと後に聞きましたが、私はどう演じれば良いのかわからない状態で、ただ長谷川さんにぶつかっていくことしかできない毎日でした。作品が完成して映画館に見にいきましたら、座席がいっぱいだったので私は後ろに立って見ていたんですが、そばにいた青年がその船のシーンを見て「すごいなぁ」って独り言をおっしゃって…。それを聞いて「あぁよかった」と、感激した時の気持ちは今でもはっきり覚えています。
協力:おとなのデジタルTVナビにて連載中
「香川京子の私のお宝アルバム」

10月24日(火)より発売中の12月号では、
溝口健二監督との思い出を振り返っています

12月の放送作品

チャールズ・チャップリン
写真:アフロ

チャールズ・チャップリン

「喜劇王」の異名を持つ、映画黎明期の大スターにして、監督。
脚本、音楽、プロデューサーとしても活躍したマルチな才能の持ち主。
ユーモア溢れる喜劇でありながら、社会風刺、貧しき庶民の哀切を込めたチャップリンの映画は、今なお、人々に感動を与え続けています。

チャールズ・チャップリン
〈1889年4月16日イギリス・ロンドン生まれ 1977年12月25日死去〉

5歳で初舞台を踏み、17歳より本格的な俳優業を始める。巡業先のアメリカで映画プロデューサーのマック・セネットの目に留まり、ハリウッドへと渡る。1914年『成功争ひ』で映画に初出演し、2作目以降、トレードマークのだぶだぶズボンにドタ靴、山高帽、チョビ髭、ステッキという姿で登場し、人気者となる。その後1918年には自身のスタジオを設立。翌年には配給会社ユナイテッド・アーティスツ社を立ち上げ、その完璧主義のもと『黄金狂時代』や『街の灯』など世界的な大ヒット作を生み出す。しかし『モダン・タイムス』以降は、冷戦に突入したアメリカ社会の中で、その作風が共産主義に寛容的であるという非難が強まり、ついには国外追放に。以降はスイスへ移住し、1972年にアカデミー名誉賞に選ばれ、20年の時を経てアメリカとの和解が実現した。

  • 黄金狂時代

    12月4日(月) 23:30

    黄金狂時代

    1925年 アメリカ
    監督:チャールズ・チャップリン
    出演:チャールズ・チャップリン/ジョージア・ヘイル

    “喜劇の王様”C・チャップリンによる傑作群の中でも人気が高いコメディの名作。ゴールドラッシュに沸くアラスカに、一攫千金を求める人々が集まってきて騒動が連発する。

  • 街の灯

    12月4日(月) 深夜0:50

    街の灯

    1931年 アメリカ
    監督:チャールズ・チャップリン
    出演:チャールズ・チャップリン/ヴァージニア・チェリル

    盲目の花売り娘に恋をしてしまった街の放浪者チャーリーのはかなく悲しい愛を描いた映画史に残る傑作。卓越したチャップリンの演出や、心理描写の巧さに唸らされる。

  • モダン・タイムス

    12月11日(月) 23:00

    モダン・タイムス

    1936年 アメリカ
    監督:チャールズ・チャップリン
    出演:チャールズ・チャップリン/ポーレット・ゴダード

    お金と機械にがんじがらめの現代社会を風刺したチャールズ・チャップリンの長編。工場を変わりながら働きに働き、予想もしない事件に巻き込まれていく主人公の姿を描く。

  • 独裁者

    12月11日(月) 深夜0:35

    独裁者

    1940年 アメリカ
    監督:チャールズ・チャップリン
    出演:チャールズ・チャップリン/ジャック・オーキー

    チャールズ・チャップリンが、製作・監督・脚本だけでなく、二役を演じてヒトラーの独裁政治を痛烈に批判した作品。独裁者と彼と瓜ふたつのユダヤ人理髪師のドラマを描く。

  • 殺人狂時代

    12月18日(月) 23:15

    殺人狂時代

    1947年 アメリカ
    監督:チャールズ・チャップリン
    出演:チャールズ・チャップリン/マーシャ・レイ

    “喜劇の王様”C・チャップリンが名作「チャップリンの独裁者」の7年後に発表。それまで善人を主人公にしてきた彼が、なんと大量殺人犯を主人公にした異色の犯罪ドラマ。