連続ドラマ W 金曜よるに、プレミアムなドラマを。

骨太な題材が観る者を引き込むWOWOW制作の
ドラマシリーズ<連続ドラマW>から、
見ごたえのある作品を毎月厳選してお届けします。

今月の放送作品

連続ドラマW 真犯人

昭和の誘拐事件×平成の殺人事件
上川隆也主演!昭和と平成の2つの時代に起きた事件が交差する誘拐ミステリー。
時代を超え、事件の捜査に奮闘する刑事たちの熱き魂が描かれる。

江戸川乱歩賞受賞作家・翔田寛の同名小説をドラマ化。

誘拐殺人事件の捜査に当たる刑事・重藤成一郎を演じるのは、
WOWOWドラマの主演が「連続ドラマW 沈まぬ太陽」以来2年ぶりとなる上川隆也。昭和49年に起こった誘拐殺人事件を発端に、時効成立1年前の昭和63年、そして新たな殺人事件が起こった平成20年と、3つ の時代にわたって事件は交差する。昭和と平成、それぞれの時代で犯人逮捕に奔走した刑事たちの熱き魂が描き出される。

事件の真相解明のため奮闘する刑事・日下悟を演じる小泉孝太郎、
静岡県警の本部長・榛康秀を演じる高嶋政伸の2人は、
上川と「連続ドラマW 沈まぬ太陽」で共演。

さらに、誘拐殺人事件の被害者の姉・尾畑理恵を演じる内田有紀は、連続ドラマW初出演となる。その他、捜査に当たる刑事役には重厚な実力派俳優が集結している。

ストーリー

平成20年、静岡県の国道高架下で須藤勲(尾美としのり)の殺人事件が発生。
この事件を捜査する静岡県警富士裾野署の刑事・日下悟(小泉孝太郎)は、須藤が昭和49年に離婚した妻との間にできた、当時 静岡在住の幼い息子・尾畑守を誘拐殺人事件で亡くしていたことを知る。

この事件は時効成立の1年前となる昭和63年に、静岡県警本部長の榛康秀(高嶋政伸)の指示により特別捜査班を編成。ノンキャリアながら警視にまで 昇進した重藤成一郎(上川隆也)が管理官となり、有能な刑事6人を率いて再捜査が行なわれた。
それから20年後に東京在住の須藤が静岡で殺されたことを不可解に感じる日下は、昭和の誘拐殺人事件を掘り下げることが須藤殺害の解明につながると直感し、警察から離れて久しい重藤を訪ねて事件解決の手掛かりを探る。

さらに、日下は尾畑守の遺族である母親の小枝子(長野里美)や姉の理恵(内田有紀)にも接触、次第に真相へと近づ いていく。

2018年制作
原作:
翔田寛『真犯人』(小学館文庫刊)
監督:
村上正典(WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ「犯罪症候群」シリーズ 「連続ドラマW 鍵のない夢を見る」)
脚本:
池田奈津子(「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」「砂の塔~知りすぎた隣人」「アルジャーノンに花束を」)
音楽:
やまだ豊(WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ「犯罪症候群」シリーズ 『いぬやしき』『BLEACH』)
出演:
上川隆也、小泉孝太郎、内田有紀、甲本雅裕、田中要次、浜田学、森岡龍、清水伸、長野里美、
モロ師岡、近藤芳正、尾美としのり、北見敏之、でんでん、高嶋政伸

人物紹介

  • 特別捜査班 管理官 重藤成一郎[上川隆也]
  • 富士裾野署 刑事課 警部補 日下 悟[小泉孝太郎]
  • 守の姉 尾畑理恵[内田有紀]
  • 警部補 小此木晴彦[甲本雅裕]
  • 警部補 勝田久作[田中要次]
  • 巡査部長 庄司修[浜田学]
  • 警部補 間島健二[森岡龍]
  • 巡査部長 森岡龍[清水伸]
  • 守の母 尾畑小枝子[長野里美]
  • 三島中央署刑事課長 寺嶋正志[モロ師岡]
  • 駿河新報記者 佐藤文也[近藤芳正]
  • 守の父 須藤勲[尾美としのり]
  • 守の祖父 尾畑清三[北見敏之]
  • 警部補 辰川忠雄[でんでん]
  • 県警本部長 榛泰秀[高嶋政伸]

各話あらすじ

  • 第1話
    第一話

    平成20年、静岡県の国道高架下で須藤勲(尾美としのり)が殺害される事件が発生。捜査に当たったのは富士裾野署刑事・日下悟(小泉孝太郎)。須藤は34年前に静岡で起き未解決になった男児誘拐殺人事件の被害者・尾畑守君の実の父親だった。事件解決の糸口はこの誘拐殺人事件にあると踏んだ日下は、20年前の昭和63年、時効目前に迫った誘拐殺人事件の再捜査を指揮した重藤成一郎(上川隆也)に捜査協力を頼みに行くが……。

  • 第2話
    第二話

    重藤に門前払いされた日下はなんとか捜査協力を了承してもらうために、平成と昭和の事件を結び付ける確たる証拠の捜索に奔走する。重藤は日下の熱い姿を見て…。

  • 第3話
    第三話

    守の母・尾畑小枝子(長野里美)との面会を、娘・理恵(内田有紀)に断わられた日下は、いったん署に戻り過去の事件を振り返る。昭和63年、再捜査班は地道な捜査の末…。

  • 第4話
    第四話

    昭和63年、再捜査班は事件解決目前まで迫っていた。小此木班の須藤勲犯人説、勝田班の米山克己犯人説、そして辰川班の“第3の筋読み”―。

  • 最終話
    最終話

    逃走した尾畑理恵を追う刑事たち。同時に日下は事件解決の突破口となる、須藤勲が殺害される直前に見たというアルバムを入手。

連続ドラマW 撃てない警官

作家・安東能明の同名小説をドラマ化。警察を舞台に繰り広げられる男たちの思惑。出世欲と正義の間で揺れ動く、エリート警察官の葛藤を描く。主演は田辺誠一。

デビュー作「褐色の標的」で第7回日本推理サスペンス大賞優秀作を受賞後、数々の上質な警察小説を世に放ち続けている作家・安東能明。そんな安東の作品の中でも特に人気が高いシリーズ「撃てない警官」をドラマ化した。出世欲むき出しで警察組織を渡り歩こうとしていた本庁所属のエリート警官が、ある日の不可解な事件を機に所轄へ左遷の憂き目に。一体彼に罠を仕掛けたのは誰なのか?そして、誰が味方で誰が敵なのか?警察組織内部でうごめく出世争いや復讐劇をスリリングに描いたリアル警察ドラマ。
主人公・柴崎令司役には「連続ドラマW 空飛ぶタイヤ」のほか、映画『紙の月』『おかあさんの木』など話題作に出演多数の田辺誠一。元警察官の義父を慕い、妻子へ愛情を注ぐ一方、エリート街道のためならば同じ警察官をも平気で脅迫し利用するエリート警官を演じる。主人公にして正義よりも組織での出世を最優先するキャラクターは警察ドラマとしては斬新で、新たな「アンチヒーロー」の出現といえる。また、監督を『8月のクリスマス』『少女たちの羅針盤』などを手掛けた俊英・長崎俊一が務める。

ストーリー

警視庁総務部企画課企画係・係長の柴崎令司(田辺誠一)は、警察組織の中でも一握りのエリート候補。現場での逮捕経験はなく、ただ昇進のみを考え出世街道をひた走ってきた。だがある日、直属の部下・木戸和彦が拳銃自殺したことにより運命は暗転する。うつ病を患っていた木戸だが、柴崎は上司である課長の中田(石黒賢)から電話で、木戸が快癒したため射撃訓練に参加させるよう告げられる。既に中田が押印した指示書も出ていた。柴崎はなんの疑問も感じず、所属長預かりになっていた拳銃を木戸に返還し訓練の参加を命じる。その直後の事件だった。

責任を問われた柴崎は、中田から指示の電話があったと訴えるが、その時間の中田にはアリバイがあった。そして指示書もすでに処分されていた。結局柴崎は中田から所轄への左遷という辞令を言い渡される。一体電話の主は誰だったのか?捜査を続ける柴崎は、事件の真相解明ではなく本庁復帰のためのある行動に出る。

2016年制作
原作:
安東能明『撃てない警官』(新潮文庫刊)
監督:
長崎俊一
脚本:
安倍照雄
音楽:
大友良英
出演:
田辺誠一、石黒賢、中越典子、嶋田久作、山本學

人物紹介

  • 警視庁総務部企画課企画係・係長 柴崎令司[田辺誠一]
  • 警視庁総務部企画課企画係・課長 中田[石黒賢]
  • 柴崎令司の妻 雪乃[中越典子]
  • 足立署・副署長 助川[嶋田久作]
  • 義父 山路[山本學]

各話あらすじ

  • 第1話
    第一話

    警視庁総務部企画課企画係・係長の柴崎令司(田辺誠一)は、警察で一握りのエリート候補。だがある日、直属の部下の木戸が拳銃自殺をする。柴崎は上司である課長の中田(石黒賢)からの電話で、木戸を射撃訓練に参加させるよう告げられ、彼に参加を命じた直後の事件だった。柴崎は中田からの指示があったと訴えるが、責任を負わされ所轄への左遷を言い渡される。柴崎は事件の真相解明だけでなく、本庁復帰のためある行動に出る。

  • 第2話
    第二話

    足立署へ左遷された柴崎。足立署管内で老女の死体が発見され、副署長の助川(嶋田久作)と現場検証に立ち会うが、現場経験もなく現行犯逮捕もしたことがない柴崎は助川に罵倒される。家庭では妻の雪乃(中越典子)も左遷を気にしていた。柴崎は本庁復帰のため石岡(高橋和也)を使って中田の情報をつかもうとする中、義父の山路(山本學)から一つの資料を渡される。そこにはある会計数字が並んでいた……。

  • 第3話
    第三話

    足立署が担当する世界柔道選手権の警備計画書の紛失が発覚。柴崎と助川が計画書を捜し出せずにいる中、中田はすでに計画書の紛失を嗅ぎつけていた。そして中田は警視総監に足立署の視察を提案する。本庁への報告期限まで残り3日と迫る中、柴崎は足立署の留置担当官が被留置者に便宜供与をしているという噂を聞く……。さらに石岡を通じてある土地を落札したリゾート会社と中田の関係にたどり着くのだが……。

  • 第4話
    第四話

    柴崎は石岡から呼び出され、中田と義父の山路の密会を知る。柴崎は動揺するも引き続き中田と葵リゾートの関係を調べ続けていた。そんな中、足立署に随時監察が入り、そして足立署管内の交番で傷害事件の被害届が放置されたままになっていることが発覚する。柴崎と助川は被害届を受け取りながら報告しなかった巡査部長の広松昌造(菅田俊)にその理由を問いただすのだが、広松は「自分を適当に処分すればいい」と言うのだった。

  • 最終話
    最終話

    中田と葵リゾートとの裏金の証拠をつかんだ柴崎は中田を追い詰める。しかし中田の反応は予想外のものだった。中田は柴崎に「本庁に戻ってこい、私を信じろ」そして「山路を抑えろ。山路は私と君の共通の敵だ」と言い残していく。柴崎は山路が総務部長を務める病院に会いに行く。山路は「中田への面会を持ちかけた。中田に君の本庁復帰を働きかけた」と言う。その時、病院の新生児室から赤ちゃんがいなくなる事件が発生する。

来月の放送作品

連続ドラマW パンドラ

人類の悲願・がんの特効薬をめぐる本格医療サスペンス。井上由美子のオリジナル脚本と、三上博史、柳葉敏郎ら実力派の豪華キャストがタッグを組んだ連続ドラマW第1弾。

連続ドラマW第1弾「パンドラ」は、「白い巨塔」「14才の母」「GOOD LUCK!!」「マチベン」「火垂るの墓」など、数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた人気脚本家・井上由美子が書き下ろす骨太な本格医療サスペンス。
18年間の研究の末、がんの特効薬を発見した大学病院内科医。はじめは誰からも相手にされなかったが、その発見が本物と分かると、彼の周囲は激変していく。功績を横取りしようとする上司である医学部長や同僚の医者、利権をかぎつけてにじり寄る製薬会社。がんを撲滅したいという純粋な動機から発見されたはずの特効薬は、発見者である彼を巻き込んで、驚くほどのすさまじい渦を作っていくのだった…。
がんの特効薬という"パンドラの箱"が開けられたことがあぶりだす、国家や組織の滑稽さ、そして人間の真実の姿。とびきりブラックでスリリングなドラマを、個性溢れる登場人物たちが紡いでいく。
出演は、三上博史、柳葉敏郎、小西真奈美、谷村美月、山本耕史、小野武彦、平田満、國村隼ほか、人気・実力を兼ね備えた豪華俳優陣。"パンドラの箱"の中に最後に残ったものは、希望とも絶望ともいわれる。果たしてがんの特効薬がもたらすのは希望なのか、絶望なのか、それとも…?

ストーリー

災厄が封印されたパンドラの箱。がんの特効薬は開けてはならないパンドラの箱なのか?

がんの特効薬を発見した大学病院内科医・鈴木(三上博史)。はじめは誰も相手にしなかったが、本物と分かると周囲は激変する。功績の横取りを企む医学部長、利権を狙う製薬会社、さらには何かを察知した刑事(柳葉敏郎)までが鈴木を付け狙うように。がん撲滅を願う鈴木を余所に、世紀の大発見は国家規模の大きな渦となり人々を飲み込んでいくのだった。果たしてがんの特効薬がもたらすものは希望なのか、絶望なのか、それとも…?

2008年制作
監督:
河毛俊作(「黒部の太陽」「星になった少年」)、
若松節朗(「太陽と海の教室」ドラマW「宿命」)、
小林義則(「アンフェア the movie」「モンスターペアレント」)
脚本:
井上由美子(「白い巨塔」「14才の母」「マチベン」)
音楽:
佐藤直紀
プロデューサー:
青木泰憲(WOWOW)
出演:
三上博史、柳葉敏郎、小西真奈美、谷村美月、山本耕史、小野武彦、平田満、國村隼

人物紹介

  • 鈴木秀樹[三上博史]
  • 的場真一[柳葉敏郎]
  • 飯田小夜子[小西真奈美]
  • 水野愛美[谷村美月]
  • 太刀川春夫[山本耕史]
  • 深見甚一郎[小野武彦]
  • 朋田省吾[平田満]
  • 大田黒茂行[國村隼]

各話あらすじ

  • 第1話
    第一話

    警視庁捜査一課の的場(柳葉敏郎)は殺人事件の捜査で訪れた東京湾の埠頭で、鈴木(三上博史)という男と遭遇し、奇妙な印象を受ける。鈴木は大学病院でたった1人で18年間もがんの特効薬の研究を続けている変わり者だった。そしてついにその日、鈴木は人工的ながん幹細胞の完全消滅に成功。だが同僚の小夜子(小西真奈美)は相手にせず、上司の大田黒(國村準)も人体への治験を認めようとしない。
    その頃、的場は中年会社員の遺体からレシートを発見し、ラブホテルを訪ねていた。そこで援助交際の常連らしい少女・愛美(谷村美月)と接触するが、愛美は隙を見て逃げ出してしまう。一方、途方に暮れた鈴木は、病院の駐車場で勝手に自分の車に乗り込んで眠っていた愛美を発見。愛美からガンで死が近いことを聞かされた鈴木の脳裏に、ある危険な考えが浮かぶ…。

  • 第2話
    第二話

    末期がんの少女・愛美(谷村美月)の協力によって抗がん剤の治験に成功した鈴木(三上博史)は、自身の発見に確信を得て再び大田黒(國村隼)教授のもとを訪ねる。その途中、殺人事件の捜査で港東大学病院を訪れていた警視庁捜査一課の刑事・的場(柳場敏郎)と偶然出くわすが、先を急ぐ鈴木のぞんざいな態度に的場は言い知れぬ嫌悪感と興味を抱く。一方、太田黒は相変わらずの態度で鈴木を出迎える。
    しかし、「治験に成功しました」という言葉に顔色を変え、治験データを見て絶句する。鈴木の発見は本物だったのだ…。やがて捜査一課では、殺人事件の捜査線上に上っていた少女が、水野愛美という末期がん患者であり、彼女は母と幼い弟妹との困窮し荒んだ家庭環境にあるということを掴む。不幸な境遇の愛美を追跡する事に同情と疑問の声が上る中、的場は強引に捜査体制の強化を進めて、孤立を深めてゆく。

  • 第3話
    第三話

    鈴木を泳がせて愛美の手掛りを得ようとする的場は、独断で鈴木を釈放してしまう。鈴木は急ぎ朋栄ホスピタルに戻るが、病室に愛美の姿は無く、愕然とする…。彼女の身を案ずる鈴木。しかし実は、愛美自身が朋栄ホスピタルの理事長・朋田を脅して病院の外へ抜け出したのであった。その頃大田黒教授は、港東大学病院に入院中の厚生労働大臣・深見のもとを訪れ、がん特効薬の開発に成功したことを告げた。すぐさま利権の匂いを感じ取った深見は、色めきたって大田黒への協力を申し出る…。一方、依然として愛美の手掛りを掴むことができない鈴木は、拉致の可能性を疑い始め、大学病院の研究室へと急ぎ戻る。が、既にそこからはマウスも研究データも、すべてが消えていたのだった。

  • 第4話
    第四話

    マモルを殴打し重傷を負わせた朋田は、愛美を連れて倉庫を離れるが、その後愛美の容態が急変し、小夜子に助けを求めてきた。連絡を受けた鈴木は的場の制止を振り切り、覆面パトカーを奪って愛美のもとへと急ぐ…。幸い愛美の症状は抗がん剤の副作用による発熱で重篤なものではなかったが、鈴木は朋田と小夜子を撒き、愛美とふたりで安全な場所へと身を隠す…。
    一方厚生労働大臣・深見は、いよいよ総理大臣にがん特効薬の報告をするという直前になって、研究データと治験患者とが行方不明になっているという事を大田黒から聞かされ、愕然とする…。翌朝、河川敷に乗り捨てられた警察車両が発見される。鈴木に裏切られた的場はなんとしてでも自らの手で鈴木の行方を捜し出すと殺気立つ。しかし同時に、独断で捜査を進める的場の立場も次第に追い詰められていく…

  • 第5話
    第五話

    愛美が死んでしまったと思い込んでいるマモルは、復讐のため朋田を待ち伏せして刺傷してしまう…。その頃緑川医院の病室には、すやすやと眠る愛美の姿があった。犯した罪の重さと新薬の開発…ジレンマに苛まれながらも、どうしても抗がん剤を作り上げたい―そんな鈴木を諭すように、緑川はある提案をする。
    一方、千葉県警が現場検証を行っている朋栄ホスピタルには的場の姿があった。品川の事件からは手を引くと告げられたものの、到底納得のいかない的場は、単独で捜査を続けていたのだ。しかしそんな的場の前に、二人の男が立ちふさがり…。翌朝、駅の売店に並ぶ週刊新星の見出しには"新型の抗がん剤発見か" の文字が。太刀川のリークによってそれぞれの思惑は新たな方向へと動きだす。

  • 第6話
    第六話

    新薬の研究を守るためには、深見ら政府の指示に従うより道は無いと悟った鈴木。しかし、緑川の忠告に耳を貸さず、愛美にも冷たい言葉を吐き掛けるようになったその変貌ぶりには、小夜子ですら恐怖を覚えた。一方、新薬開発に関わるすべてが政府によってコントロールされ、殺人事件もがうやむやにされようとしている事が許せない的場と太刀川。ふたりは自らの信念にかけて真相の究明を誓い、一連の出発点ともいえる芝浦の倉庫へと向かった…。
    その頃、港東大学病院では記者会見が開かれ、その様子がワイドショーで中継されていた。カメラと記者を前にコメントをする大田黒教授。この模様を病室のテレビで見ていた朋田の前に、朋田の父で朋栄製薬の会長・朋田勝之助が現れる。

  • 第7話
    第七話

    「理想じゃ薬はできません。」そう言い残して立ち去る鈴木を、「あんたの薬は飲まんよ!」と、悔しく見送る的場。同じ頃、愛美は退院をする身支度を整えていた。沼部からは“お見舞い”と称した100万円が手渡されるが、森村の件を引き合いに出し、愛美は金額を上乗せさせる。愛美を乗せた公安の車が、病院の裏門から出てゆく。そしてその車を追うように、朋田の車が走り出す…。
    厚生労働省では、新型抗がん剤に関する緊急会議が開かれようとしていた。これに出席するため、大田黒は鈴木に抗がん剤の塩基配列データを出すよう求めるが、鈴木はこれを断る。そもそも盗用を防ぐためにデータは作っておらず、すべては鈴木の頭の中に記憶しているというのだ。そして様々な思惑を抱く者が集う会議室に、大田黒教授、続いて鈴木が姿を現した…。

  • 最終話
    最終話

    朋田の運転する車にはねられ意識不明の状態に陥った愛美を前に、「あの薬さえなければ、愛美はこんな目に遭わなかった」とマモルは鈴木に掴みかかる。しかし鈴木は言葉も無く、ただうなだれる。一方、父・勝之助に認められたい一心で愛美をはねた朋田だが、勝之助には「お前は手段を間違った」と冷たく突き放され、行き場を失う。
    そして、深見の第一秘書として彼を支えてきた沼部も、的場の追及によってとうとう窮地に追い込まれる。愛美の運命は?新薬の行方は…?開かれた瞬間から、数々の災厄を放ったパンドラの箱。果たしてその最後に残っていたものとは…。

連続ドラマW パンドラII 飢餓列島

食料危機が迫る日本を描いたヒューマンサスペンス。農学者の鈴木は通常の4倍の速さで成長するトウモロコシを発明。やがて、彼は政府や企業の抱く野望に巻き込まれていく。

東京ドラマアウォード・グランプリをはじめ、数々の賞に輝いた連続ドラマW第1弾「パンドラ」(2008年)の製作チームが再結集。シリーズ第2弾「パンドラII 飢餓列島」が、満を持して登場。前作に引き続き人気脚本家・井上由美子が書下ろす骨太ヒューマンサスペンス。
日本に食糧危機が迫る中、一人の農学者が7年に及ぶ遺伝子組換え作物の研究の末、通常の4倍のスピードで成長する奇跡の穀物(トウモロコシ)を発明した。飢餓をなくしたいという純粋な良心から生み出された奇跡の穀物が、開発者である農学者自身を巨大な陰謀と欲望の渦に巻き込んでいく。果たして、この奇跡の発明は人類の未来を守るものなのか。それとも――。新たな“パンドラの箱”が開いた後の世界はどのように変化し、何を人類にもたらすのか?
現在、世界人口68億人中10億人が飢餓状態にあると言われており、実に1日に2万5000人が飢餓で亡くなっている。飢餓の恐怖は、まさに今そこにある危機であり、圧倒的リアリティを持った本格サスペンスドラマである。

ストーリー

食糧危機を目前にした日本。その窮地を救う奇跡の穀物が発明されるが…

世界的食糧危機が発生。日本は半年以内に深刻な飢餓に陥ることが判明し、政府は密かに打開策を検討していた。その頃、農学者・鈴木護(佐藤浩市)は、4倍の速さで成長する遺伝子組換え作物“GOD CORN”の開発に成功。莫大な利益を生む奇跡の穀物は、その権利を独占しようとする政府、企業など、欲望と陰謀の渦へ鈴木を巻き込んでいく。一方、刑事・八木沢周子(鈴木京香)は、河川敷で発見された焼死体を殺人と見て捜査を始めていた。

2010年制作
脚本:
井上由美子(連続ドラマW「パンドラ」「白い巨塔」「14才の母」「マチベン」)
監督:
河毛俊作(連続ドラマW「パンドラ」「黒部の太陽」)、
小林義則(連続ドラマW「パンドラ」「アンフェア」)
音楽:
佐藤直紀(連続ドラマW「パンドラ」「ハゲタカ」「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」「龍馬伝」)
プロデューサー:
青木泰憲
出演:
佐藤浩市、鈴木京香、勝村政信、山本耕史、水川あさみ、温水洋一、北村有起哉、余貴美子、宅麻伸

人物紹介

  • 鈴木護[佐藤浩市]
  • 八木沢周子[鈴木京香]
  • 吉良英彦[勝村政信]
  • 太刀川春夫[山本耕史]
  • 滝口詩織[水川あさみ]
  • Q[温水洋一]
  • 大倉均[北村有起哉]
  • 平石徳子[余貴美子]
  • 武藤忠雄[宅麻伸]

各話あらすじ

  • 第1話
    第一話

    世界的な食糧危機が発生。主要穀物の大半を輸入に頼る日本は、輸入がストップした場合半年以内に深刻な飢餓状態に陥ることが判明。政府は事実をひた隠しにし打開策を検討していた。その頃農学者の鈴木護が通常の4倍のスピードで成長する遺伝子組換えトウモロコシの開発に成功。鈴木はこの奇跡のトウモロコシを“GOD CORN”と名づけた。一方、刑事の八木沢周子は河川敷の男性の焼死体に殺人の疑惑を抱き捜査を開始する。

  • 第2話
    第二話

    キラーズ社での“GOD CORN”の開発・生産を発表した鈴木のもとを捜査一課の刑事・周子が訪れ、河川敷の焼死体のそばに燃えかけた鈴木の万年筆が落ちていたことを告げる。助手の大倉に贈ったはずの万年筆が殺人現場に落ちていたことを知らされた鈴木は動揺、その様子を見た周子は行方不明の鈴木の助手・大倉が焼死体の人物ではないかと疑惑を抱き鈴木の身辺を調査し始める。一方、食糧危機に頭を悩ます政府は秘密裏に鈴木に接触を試みる。

  • 第3話
    第三話

    研究室の様子を見に行った鈴木は何者かに突然背後から襲われる。鈴木を尾行していた周子は鈴木と共に謎の侵入者を追うが見失ってしまう。研究室に戻った鈴木は、周子に荒川で発見された焼死体は行方不明の鈴木の助手・大倉である可能性が高いことを告げられ動揺する。鈴木は東京に戻り吉良を問い詰めるが、吉良は大倉殺しを認めるが、真相を公表すれば“GOD CORN”は闇に葬られると逆に鈴木を追い詰める。一方、食糧危機のニュースが流れ、国内は大混乱をきたす。

  • 第4話
    第四話

    DNA判定から荒川の焼死体は大倉ではないことが判明。すべては“GOD CORN”の利権と開発を有利に進めようとする吉良の計略だったことを知った鈴木は吉良と決別する。一方、食糧危機打開の最後の切り札として“GOD CORN”を手中に収めたい政府は鈴木に接触し、協力を仰ぐ。飢餓列島の報道に国内が騒然となる中、派遣村を訪れた平石総理は突如暴漢に襲われる。同じ頃、鈴木の研究データを預かった元妻の咲子も謎の男につきまとわれ事故に巻き込まれる。

  • 第5話
    第五話

    派遣村で暴漢に襲われた平石総理は凶刃に倒れ、鈴木の研究データを預かった元妻の咲子も事故に巻き込まれ命を落とす。周子は“GOD CORN”に関わった人間が不幸になっていると鈴木に告げるが、鈴木は“GOD CORN”を実用化するためなら、多少の犠牲は仕方がないと言い放つ。鈴木の変貌ぶりを目の当たりにした周子は言葉を失う。一方、総理の死を受け、次期総理に武藤が内定するが、武藤が“GOD CORN”を切り札に食糧危機を乗り越えようとしているのを知った川久保は謀略をめぐらし、政府下での開発を阻止する。

  • 第6話
    第六話

    農水大臣・川久保の謀略により政府下での“GOD CORN”の開発・生産計画は頓挫。一日も早い実用化を目指す鈴木は、吉良からキラーズ社の代表権を奪い、国外での生産を開始するが、それが原因で日本政府はアメリカからの小麦の緊急輸入が出来なくなる。窮地に陥った武藤は、再度鈴木に協力を仰ぐ。鈴木は武藤に川久保の大臣解任と引き換えに“GOD CORN”の生産を許可することを告げる。キラーズ社で“GOD CORN”の開発を再開した鈴木は精力的に動き回り、一日も早く“GOD CORN”を世に出そうと努力する。多忙な中、鈴木は突然意識を失い倒れてしまう。

  • 最終話
    最終話

    政府下での“GOD CORN”の生産も順調に進み、鈴木は食糧生産庁の初代長官に就任する。多忙な中、意識を失い倒れた鈴木は精密検査を受けるが、検査の結果、脳の一部が萎縮し、急速に老化していることを告げられる。前例もなく原因も不明だと告げられた鈴木は、遺伝子組み換え作物の“GOD CORN”を常食してきたことが原因ではないかと疑い始める。鈴木を追う周子は、酔った鈴木から“GOD CORN”に欠陥があることを知らされ驚愕する。 一方、鈴木に陥れられた吉良は鈴木に復讐を誓い近づこうとする。吉良の計略を知った大倉は鈴木を救おうと一人吉良に立ち向かう。

再放送作品

連続ドラマWとは?

連続ドラマWとは、WOWOW独自のドラマ製作プロ ジェクト。WOWOWは2003年から「ドラマW」としてオリジナルドラマの製作をスタートし、2008年からは連続ドラマの製作も開始しました。連続ドラマWは、有料放送という特性を活かし、スポンサーの制限を受けることなく自由なドラマ作りが可能です。演出には映画監督を中心に起用し、一流作家による骨太な原作を全5~6話で完結する無駄のない構成で映像化。キャスティングも実力派俳優にこだわり、本格的な社会派ドラマを生み出しています。連続ドラマWは、大人が楽しめる、他にはない高品質なドラマなのです。