名画の理由

ファウスト(1994)
月曜よる11時頃

名画が名画である理由、お教えいたします。 映画史に偉大な足跡を残す名監督、名脚本家、名キャメラマン……
彼らが生み出した名画を毎月お届けすると共に、それらがなぜ名画と呼ばれるのかを、いくつかのキーワードと紐解くミニ番組を本編前にお届けします。声の案内役は、無声映画のセリフや解説をする「活動弁士」として今、国内外で大きな注目を集める片岡一郎さん。名調子に酔ううちに、名画の理由が解ってしまうのです。

『ファウスト(1994)』ほか

シネフィルWOWOWの真髄である名画枠「世界の巨匠」が、6月から「名画の理由」としてリニューアル。
映画監督をはじめ、脚本家やカメラマンなど映画にまつわる様々な名匠を取り上げ、彼らの手がけた映画が名画たる理由を解説いたします。

7月の放送作品

7月は
ヤン・シュヴァンクマイエル
の「名画の理由」

  • 1、人形劇の伝統
  • 2、奇怪なアニメーション
  • 3、手法の横断

詳しい理由は、解説番組にてご説明いたしましょう。

ヤン・シュヴァンクマイエル
〈1934年、チェコスロバキア出身〉

⾃らの作品をシュルレアリスムと銘打つ、ヤン・シュヴァンクマイエルは、チェコにおけるシュルレアリスム宣⾔が出された1934 年に⽣まれた。10 代でチェコ・シュルレアリスムの推進者カレル・タイゲの詩と出逢い、シュルレアリスムに興味を抱くようになる。プラハ芸術アカデミー演劇学部⼈形劇科で演出と舞台美術を学ぶ。⽀配を巡り近隣諸国に翻弄されてきたチェコ⼈にとって、⼈形劇が⺟国語を守る重要な役割を持ち、幼少期から⼈形劇に親しんたことは、彼の作品にも影響を与えている。初の映像作品を⼿掛けたのち、1970年頃にシュルレアリスム・グループに参加する。シュヴァンクマイエルはシュルレアリスムを芸術ではなく⼀定の精神的思考と考えており、幻想的で、無意識から⽣まれるイメージを⼈形やコラージュをストップモーション技術で表現。唯⼀無⼆の世界観を⽣み出し続ける。代表作は「アリス」「ファウスト」「オテサーネク」。

  • アリス(1988)

    7月6日(月)23:00~

    アリス(1988)

    チェコが生んだアートアニメ界の奇才ヤン・シュヴァンクマイエル監督が、ルイス・キャロルのファンタジー童話『不思議の国のアリス』を、3年をかけて映画化した初の長編。

  • ファウスト(1994)
    HDテレビ初

    7月13日(月)23:15~

    ファウスト(1994)

    アート・アニメーションの鬼才ヤン・シュヴァンクマイエル監督の「アリス」に続く長編2作目。実在したとされる魔術師の伝説を監督が独自の解釈にもとづいて映像化。

8月の放送作品

8月は
篠田正浩
の「名画の理由」

  • 1、独立精神
  • 2、少年の記憶
  • 3、時代の再現

詳しい理由は、解説番組にてご説明いたしましょう。

篠田正浩
〈1931年、日本・岐阜県出身〉

⼤学卒業後、松⽵に⼊社。岩間鶴男、中村登、原研吾らの助監督を務めた。監督デビューは「恋の⽚道切符」( 1960年)。「乾いた湖」(1960年)では、後に監督夫⼈となる⼥優、岩下志⿇と出会っている。⼤島渚、吉⽥喜重と並び<松⽵ヌーヴェルヴァーグ」の旗⼿と呼ばれた。「乾いた花」(1964年)は完成後、数か⽉の時を経て公開される。成⼈映画指定での公開ながらヒットを記録した。1965年に松⽵を退社。1967年に岩下志⿇と結婚し、表現社を設⽴する。学⽣時代からの歌舞伎研究の成果が凝縮した「⼼中天綱島」(1969年)がヴェネチア国際映画祭、ロンドン映画祭に出品されて以降は、カンヌ国際映画祭(「写楽」(1995年))やベルリン映画祭(「瀬⼾内ムーンナイト・セレナーデ」(1997年))など、海外の著名な映画祭でも作品が上映されている。2003年、⼤作「スパイ・ゾルゲ」で監督業からの引退を宣⾔した。

  • 梟の城

    8月3日(月)23:45~

    梟の城

    篠田正浩監督が中井貴一ら豪華出演陣を迎えた、司馬遼太郎原作の時代劇大作。豊臣秀吉の暗殺を命じられた忍者。彼のライバルとの戦いや、女性2人との恋などの運命を描く。

  • 少年時代(1990)

    8月17日(月)23:00~

    少年時代(1990)

    篠田正浩監督が、藤子不二雄(A)の漫画を実写映画化し、第14回日本アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞。井上陽水の主題歌も大ヒットした、珠玉の感動作。

  • はなれ瞽女おりん

    8月24日(月)22:55~

    はなれ瞽女おりん

    篠田正浩監督が愛妻・岩下志麻を主演に迎え、各地をさすらう盲目の旅芸人であるヒロインを描写。岩下が第1回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数々の賞に輝いた名作。

声の案内役
活動弁士・片岡一郎

1977年生まれ。活動弁士の第一人者・澤登翠の一番弟子として、2002年に入門。これまでの総演目数は約350本、18カ国で公演を行い、失われた無声映画のフィルム発掘にも尽力。2019年は大河ドラマ『いだてん』に出演、年末公開の周防正行監督最新作『カツベン!』では出演と活動弁士指導を務めている。