世界の巨匠

ラルジャン [4Kレストア版]
月曜よる11時ごろ

巨匠は、生きつづける。 映画史に偉大な足跡を残す巨匠たち。その作品集を観ながら、映画の醍醐味をぜひ味わってください。

『ラルジャン [4Kレストア版]』ほか

10月の放送作品

ロベール・ブレッソン
写真:アフロ

ロベール・ブレッソン

人工的な演技を徹底的に排し、モデルと呼ばれる出演者はすべて素人。感情表現をおさえ音楽もほぼ使用しない唯一無二のスタイルを貫いた孤高の映画監督ロベール・ブレッソン。
寡作ながらも発表した作品はいずれも高い評価を受け、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンの世界三大映画祭で数多くの賞を受賞した。

ロベール・ブレッソン
〈1901年9月25日フランス生まれ、1999年12月18日没〉

当初は画家や写真家として活躍していたが、映画に興味を持ち1934年に中篇“Les Affaires publiques”を発表。その後第二次世界大戦に従軍し、終戦後初の長篇『罪の天使たち』を制作した。1949年にはジャン・コクトーらとともに、後の“カイエ・デュ・シネマ”の母体とも言うべき組織“オブジェクティフ49”を創設。真実の映画を追究する自らの作品を“シネマトグラフ”と名付け、人工的で大げさな演出を徹底的に排除するなどブレッソン流とも言われる独自の演出法を確立。ブレッソン自ら著した「シネマトグラフ覚書―映画監督のノート」は、今でも映画人必読の書として世界中で読まれている。

  • スリ [4Kレストア版]

    10月1日(月) 23:15

    スリ [4Kレストア版]

    1959年 フランス
    監督:ロベール・ブレッソン
    出演:ピエール・レマリ/マルタン・ラ・サール

    R・ブレッソン監督が、スリに熱中する孤独な貧乏学生の運命の行く末をじっくりと凝視した感動の人間ドラマ。スリの手口を流麗なカメラワークと編集で見せた映像美は圧巻。〈本マスターテレビ初放送〉

  • 少女ムシェット

    10月8日(月) 23:00

    少女ムシェット

    1967年 フランス
    監督:ロベール・ブレッソン
    出演:ナディーヌ・ノルティエ/ポール・エベール

    R・ブレッソン監督が『田舎司祭の日記』に続き、フランスのカトリック作家G・ベルナノスの原作を映画化。薄幸な1人の少女のよるべなき彷徨を、冷徹な眼差しで見つめた。

  • ラルジャン [4Kレストア版]

    10月15日(月) 23:00

    ラルジャン [4Kレストア版]

    1983年 フランス=スイス
    監督:ロベール・ブレッソン
    出演:クリスチャン・パティ/カロリーヌ・ラング

    偽札が人々の運命を狂わせていくさまを戦慄的なタッチで描写。人間の原罪を厳しく見つめたR・ブレッソン監督の最高作にして遺作。第36回カンヌ国際映画祭で監督賞受賞。〈本マスターテレビ初放送〉

11月の放送作品

ロマン・ポランスキー
写真:アフロ

ロマン・ポランスキー

世界三大映画祭とアカデミー賞すべてで最高賞を受賞した現代随一の巨匠、ロマン・ポランスキー。
ナチスのユダヤ人狩り、カルト教団による妻の惨殺、自身の逮捕など波乱万丈な人生をバックグラウンドに、今なお精力的に作品を発表している。今回は、人間の深層心理をえぐる初期の傑作3作品で、異例の経歴を持つ巨匠のルーツに迫る。

ロマン・ポランスキー
〈1933年8月18日フランス生まれ〉

ポーランド人の両親の間にパリで生まれるが、3歳でポーランドに引っ越す。第二次世界大戦中は両親が収容所に入れられ、自らもユダヤ人狩りの対象となり逃亡生活を送った。大戦後にポーランドに戻ると映画に興味を持ち、俳優として活動。後にフランスに移り、1962年に長編デビュー作『水の中のナイフ』を発表、さらに『反發』、『袋小路』などを発表し絶賛される。アメリカに活動の場を移し1968年の『ローズマリーの赤ちゃん』で大ヒットを飛ばすが、1969年に妻の女優シャロン・テートがカルト教団マンソン・ファミリーにより惨殺されるという事件が起きる。悲劇から立ち直ったポランスキーはその後も映画を撮り続けるが、1977年に13歳の少女モデルに対する強姦罪で逮捕される。自らの無罪を主張するもアメリカ国外に逃亡、以降アメリカには一度も入国できず『戦場のピアニスト』(2002年)でのアカデミー賞監督賞受賞の際も、会場に姿を見せなかった。

  • 水の中のナイフ

    11月5日(月) 23:15

    水の中のナイフ

    1962年 ポーランド
    監督:ロマン・ポランスキー
    出演:レオン・ニェムチック/ヨランタ・ウメッカ

    湖に浮かぶヨットの上で、一組の夫婦とたまたま乗せた学生が繰り広げる、極上の心理サスペンス。「戦場のピアニスト」の巨匠R・ポランスキー監督の長編監督デビュー作。

  • 反撥

    11月12日(月) 深夜0:00

    反撥

    1965年 イギリス
    監督:ロマン・ポランスキー
    出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/イヴォンヌ・フルノー

    若き日のC・ドヌーヴが主演し、鬼才R・ポランスキーが監督。多感な少女が現実と幻覚・妄想の区別がつかなくなり、衝動的に殺人事件を起こすまでを描く衝撃のサスペンス。

  • 袋小路

    11月19日(月) 23:00

    袋小路

    1966年 イギリス
    監督:ロマン・ポランスキー
    出演:ドナルド・プレザンス/フランソワーズ・ドルレアック

    R・ポランスキー監督が第16回ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた不条理サスペンス。孤島の古城で暮らす夫婦と夫の知人たち、ならず者らの面々が奇妙な関係を織り成す。