世界の巨匠

反撥
月曜よる11時ごろ

巨匠は、生きつづける。 映画史に偉大な足跡を残す巨匠たち。その作品集を観ながら、映画の醍醐味をぜひ味わってください。

『反撥』ほか

12月の放送作品

ロベール・ブレッソン
写真:Everett Collection/アフロ

ビリー・ワイルダー

ヨーロッパで生まれ、ナチスの迫害を逃れアメリカに渡ったユダヤ人の青年は、ハリウッド黄金期を代表する偉大な映画監督となった-。お得意のシチュエーション・コメディからサスペンスまで幅広いジャンルで次々と傑作を生み出し、6回ものアカデミー賞を受賞したビリー・ワイルダー。脚本を重視した職人技ともいえるその作品は、時代を超えて世界中の人々に愛されている。

ビリー・ワイルダー
〈1906年6月22日生まれ、2002年3月27日没〉

本名はSamuel Wilder。オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア(現ポーランド)で、ユダヤ系の両親のもとに生まれる。大学には進学せず新聞記者や脚本家を仕事としベルリンに移り住むがナチスの台頭によりパリに亡命、1934年にはアメリカに渡る。ウィーンに残った母親や親戚は、はユダヤ人の強制収容所で死亡した。1938年、敬愛するエルンスト・ルビッチ監督の『青髭八人目の妻』で脚本家として認められ、チャールズ・ブラケットとの共同脚本で数々の名作を生み出した。映画監督としても本格的に活動を開始し、1945年にはハリウッド映画監督としての4作目『失われた週末』でアカデミー賞監督賞と脚本賞を受賞した。その後は『サンセット大通り』『麗しのサブリナ』『七年目の浮気』『昼下りの情事』『情婦』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』など、誰もが知る名作の数々を世に送り出し、20回アカデミー賞にノミネートされ6回受賞した。(アービング・G・タルバーグ賞記念賞含む。)日本にも今なおファンが多く、特に三谷幸喜は大ファンを公言し対談を果たしている。

  • サンセット大通り

    12月3日(月) 23:00

    サンセット大通り

    1950年 アメリカ
    監督:ビリー・ワイルダー
    出演:グロリア・スワンソン/ウィリアム・ホールデン

    名匠B・ワイルダー監督による、第23回アカデミー賞で3部門に輝いた傑作。全盛期を過ぎた女優と彼女に雇われた若い脚本家の関係を通じ、映画業界の実像をえぐりだした。

  • 昼下りの情事

    12月10日(月) 23:00

    昼下りの情事

    1957年 アメリカ
    監督:ビリー・ワイルダー
    出演:オードリー・ヘプバーン/ゲイリー・クーパー

    オードリー・ヘプバーンとゲイリー・クーパー共演のロマンティック・コメディ。世界的プレイボーイを翻弄する好奇心旺盛な少女の恋心を、軽快なテンポと粋な演出で描く。

  • お熱いのがお好き

    12月17日(月) 22:15

    お熱いのがお好き

    1959年 アメリカ
    監督:ビリー・ワイルダー
    出演:ジャック・レモン/トニー・カーティス

    ジャック・レモンとトニー・カーティスの女装姿が話題を呼んだ、名匠ビリー・ワイルダー監督の傑作コメディ。マリリン・モンローのキュートな魅力と歌声も堪能できる。

  • アパートの鍵貸します

    12月24日(月) 23:00

    アパートの鍵貸します

    1960年 アメリカ
    監督:ビリー・ワイルダー
    出演:ジャック・レモン/シャーリー・マクレーン

    上司の情事に自分のアパートを貸す男の悲哀と恋。アカデミー賞作品賞ほか全5部門受賞、ビリー・ワイルダー監督によるロマンティック・コメディ。主演ジャック・レモン。

1月の放送作品

サム・ペキンパー
写真:Everett Collectionアフロ

サム・ペキンパー

「バイオレンス映画の巨匠」「最後の西部劇監督」として、映画人のみならず様々なジャンルの表現者から信奉されるサム・ペキンパー。現代のアクション映画・バイオレンス映画の礎にもなったスローモーションと細かいカットで表現される過激な暴力描写と、採算度外視で作品の完成度を追求するその映像美学は、フィルムの中で今なお鮮烈に息づいている。

サム・ペキンパー
〈1925年2月21日アメリカ、カリフォルニア州生まれ、1984年12月28日没〉

第二次世界大戦での海兵隊従軍後、南カリフォルニア大学で演劇を学ぶ。舞台演出などをしながらテレビ局に裏方として出入りするうちに、ドン・シーゲル監督と出会い弟子入りをする。西部劇のTVシリーズのディレクターとして腕を磨き、『荒野のガンマン』(1961年)で劇場映画監督デビューするも『ダンディー少佐』(1965年)でプロデューサーと衝突し映画界から干されるが、『ワイルドバンチ』(1969年)で見事に復活した。その後は強烈なバイオレンス描写が物議を醸した『わらの犬』(1971年)やマーティン・スコセッシはじめ映画人に絶賛された『戦争のはらわた』など傑作の数々を生み出したが、麻薬やアルコールへの依存に加え、完璧主義ゆえに度々問題を起こしハリウッドのトラブルメーカーでもあった。過激なバイオレンス描写から“血まみれサム”と呼ばれ、トレードマークともいえるスローモーションを使ったアクションシーンをはじめ、その革新的な技術はクエンティン・タランティーノやジョン・ウー、北野武など多くの映画監督に影響を与えた。1984年に、59歳の若さで脳卒中でこの世を去った。

  • 戦争のはらわた

    1月7日(月) 23:15

    戦争のはらわた

    1977年 西ドイツ=イギリス
    監督:サム・ペキンパー
    出演:ジェームズ・コバーン/マクシミリアン・シェル

    「ワイルドバンチ」のS・ペキンパー監督が、彼ならではの鮮烈なバイオレンス描写を織り交ぜながら戦場の地獄を痛切に描いた、J・コバーン、M・シェルら共演の戦争映画。

  • わらの犬(1971)

    1月14日(月・祝) 23:00

    わらの犬(1971)

    1971年 アメリカ
    監督:サム・ペキンパー
    出演:ダスティン・ホフマン/スーザン・ジョージ

    “バイオレンス映画の巨匠”S・ペキンパー監督がD・ホフマンを主演に迎えたショッキングサスペンスの傑作。英国の地方に引っ越したインテリとその妻は地元民たちと対立。

  • ワイルドバンチ [ディレクターズ・カット版]

    1月21日(月) 23:00

    ワイルドバンチ [ディレクターズ・カット版]

    1969年 アメリカ
    監督:サム・ペキンパー
    出演:ウィリアム・ホールデン/アーネスト・ボーグナイン

    反骨の映画作家S・ペキンパー監督が米国西部とメキシコを舞台に、男たちの死闘を鮮烈なバイオレンスとともに描写。“最後の西部劇”と呼ばれて絶賛を浴び続けている名作。