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【吹替えのツボ】ジョーならタイソンなんて片手でびしばしだ …『星の王子ニューヨークへ行く [吹替版]』

子どもの頃、「ゴールデン洋画劇場」でエディ・マーフィを見るのが、何より楽しみだった。
VHSに録画した『星の王子ニューヨークへ行く』。繰り返し見すぎてヨレヨレになったテープを、鉛筆で巻き直してはまた見た。底抜けに明るくて、粋なジョークをかまして、真っ白な歯を見せて笑うエディ。「ヌエッヘッヘ」というあの笑い方も大好きだった。
今回シネフィルWOWOWで放送する『星の王子ニューヨークへ行く [吹替版] 』をあらためて見て、あの独特のイントネーションで喋る下條アトム=エディに、笑みが溢れるとともに目頭が熱くなった。「金曜よる9時」が映画の原体験だったという人は、きっと同じ思いを抱いてくれるのではないだろうか。もちろん、エディ本人の声でも楽しめる傑作だが、コタツに入りながらテレビの前でゲラゲラ笑ったあの瞬間を懐かしみながら楽しめるのは、やはり「吹替」ならではの魅力かなと思う。
『星の王子ニューヨークへ行く』で一番ツボなのが、アキーム王子がニューヨークで住むアパートの1階にある理髪店で、理髪店の主人と、従業員2人、白人のお客さんがボクシング談義をするシーン。芸達者なエディ・マーフィとアーセニオ・ホールが何役もこなしていることでも有名なシーンだが、下條アトム、安原義人による吹替えの掛け合いがまた最高。
「嘘じゃねぇ。シュガー・レイ・ロビンソンこそが最高のボクサーだ。」と早口でまくし立てる安原義人、「ジョー・ルイスに比べりゃあ、ロッキー・マルシアーノなんざぁ上げ潮のごみも同じだぁ」と声を裏返しながら喋る下條アトムに、腹が捩れるほど笑かされた。
なお、『大逆転』ではダン・エイクロイドを、『ビバリーヒルズ・コップ2』ではジャッジ・ラインホルドを安原義人がアテてている。下條エディの相棒は、安原義人と決めていたようだ。ありがとう「ゴールデン洋画劇場」。
1月の「吹替偉人伝」で放送するエディ・マーフィ作品は、全部で6本。『ビバリーヒルズ・コップ』は、富山敬=エディによる「日曜洋画劇場」版。『ブーメラン』は、山寺宏一=エディによるビデオソフト版。そして、『大逆転』『星の王子ニューヨークへ行く』『ビバリーヒルズ・コップ2』『ビバリーヒルズ・コップ3』の4本を、下條アトム=エディによる「ゴールデン洋画劇場」版で放送する。
アクション色が強く、二枚目の雰囲気も感じさせる『ビバリーヒルズ・コップ』には、富山敬がピッタリ。そして、90年代以降、多くのエディ・マーフィを吹替えた山寺宏一。『ブーメラン』では、リッチなスーツを着こなすプレイボーイな宣伝マンをセクシーに演じる。
<放送情報>

1月17日(木)21:00 ビバリーヒルズ・コップ [吹替版]

1月17日(木)23:00 星の王子ニューヨークへ行く [吹替版]

1月24日(木)21:00 ビバリーヒルズ・コップ2 [吹替版]

1月24日(木)23:00 大逆転(1983) [吹替版]

1月31日(木)21:00 ビバリーヒルズ・コップ3 [吹替版]

1月31日(木)23:00 ブーメラン [吹替版]